地球上の自然環境が都市化・農地開拓・高度情報化・高密度化・広域レジャー化等により、破壊の一途を進んでいる。
これらは人間が近接環境の快適性や、高効率経済性を追求することにより、環境の破壊が進められていると言える。
建築は、室内の快適性を求めるために、特に、建築設備の分野で、水・空気・電気を主体として室内環境を改善し、その快適性を追求している。
しかし、屋外に対しては環境破壊の一つのエレメントを占めていると考えられる。
建築設備の設計では、環境破壊の一端を担う様な事を少なくする事と、省資源・省エネルギー・エコロジーを心掛けながら、建築意匠を十分に理解し、建築家の設計意向を設備設計上から援助する事を主体と考えて、建築と融合した設備設計を行う。
建築を人間に例えれば、建築設備は呼吸器系・消化器系・神経系と言え、人間の病気は呼吸・消化・神経系が大半を占める様に、建築設備の障害も同様に多く、改良・改善を建築が存命中は、容易に行える様な設計も行う。
これらの基本的考えを中心とし、施主の利益を守れる様に、建築設備の設計監理を行うことを、設計信条としている。